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史跡紹介

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玉東町の歴史ー指定文化財の紹介ー

 熊本県北部に位置する玉東町は、西は玉名市に隣接し、北は和水町、東・南は熊本市に隣接する内陸地の小さな町です。

南北に縦長い形をした町域の北側には、石灰岩の山である「木葉山」(294m)がそりたち、南側の金峰山三ノ岳(505.7m)の緩斜面にはミカンを中心とした果樹園が広がっています。  

これらの山に挟まれた低地帯に江戸時代の旧道・三池往還やJR鹿児島本線、国道208号が東西に走っており、古くから玉名と熊本を行き交う多くの人や文物によって豊かな地域経済や文化が育まれました。

 

  • 木葉山


目次

大谷石器製作遺跡

西原製鉄遺跡

稲佐廃寺跡

西安寺跡・西安寺五輪塔附板碑群

原倉清田氏五輪塔附板碑群

西南戦争遺跡

大谷石器製造所跡(おおたにせっきせいぞうしょあと)

指定区分:町指定史跡(昭和45年6月1日)

所在地:玉東町原倉2455等

町には、古くは縄文時代の遺跡が確認されています。
特に注目すべきは、三ノ岳の中腹に確認されている大谷石器製作遺跡で、
三ノ岳の母岩である安山岩を割った石の斧が多く発見されています。
発掘調査などは行われていないため、詳細はわかりませんが、
生活に必要な道具をここで調達していたものと思われます。

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西原製鉄遺跡(にしばるせいてついせき)

指定区分:県指定史跡(昭和60年6月11日指定)

所在地:玉東町原倉636-38

平安時代から鎌倉時代には、三ノ岳の資源を利用した製鉄が行われ、
地域には10カ所の製鉄遺跡が発見されています。(熊本県内に50ヶ所程古代の製鉄所跡が確認されていますが、その内の10ヶ所は玉東町で確認されています。)
西原製鉄遺跡は、三ノ岳の南斜面中腹の西原地区に所在し小川の流れる谷底に位置します。
通常、古代製鉄では炉を壊すので、このように炉が残っているものは非常に珍しいです。
炉は発見された現地の建屋の中で保存されています(建屋には鍵がかかっています)。
建屋の外から炉跡を見学することも可能ですが、中をご覧になりたい場合は、玉東町教育委員会へご連絡ください。

  • nisibaru



稲佐廃寺跡(いなさはいじあと)

指定区分:県指定史跡(昭和47年10月5日指定)
所在地:玉東町稲佐399

木葉山の中腹の稲佐熊野座神社の境内地には、稲佐廃寺跡という奈良時代から平安時代に存続したの寺の礎石が復元されています。
昭和26年の基礎調査により講堂、塔、金堂、中門等の位置や塔心礎が判明し、貴重な古代寺院阯として位置付けられています。
また、ここから出土する瓦は朝鮮系新羅系の瓦といわれており、大陸とのか関わりが指摘されています。

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西安寺跡(さいあんじあと)・西安寺五輪塔附板碑群(さいあんじごりんとうつけたりいたびぐん)

指定区分:県指定史跡・県指定重要文化財(昭和47年6月27日指定)
所在地:玉東町西安寺417・427

鎌倉時代には、遠江(現在の静岡県)より人吉に地頭として派遣された相良氏が
三ノ岳の北麓の集落に拠点を置き、治めていました。
彼らはここに、菩提寺「西安寺」を築き、生前供養として巨大な五輪塔を造りました。
「相良家古文書」によれば延応元年(1239)に北条時頼が諸国巡回の時に病気となられ
17日間の白山宮での祈願によって全快されたので、相良頼平に命じて寺は建てられたと伝えられています。
しかし、慶長2年(1597)に寺は焼失したと伝えられています。

五輪塔は、相良氏歴代の供養塔であり、その重厚斉美な火輪、薬研掘の梵字、雄渾な筆跡等いずれも当時を代表する五輪塔です。

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原倉清田氏五輪塔附板碑群(はらくらきよたしごりんのとうつけたりいたびぐん)

指定区分:町指定文化財・建造物(昭和60年10月1日指定)

所在地:玉東町原倉1271

玉東町居住の清田・山野・谷を名乗る人々の先祖となる清田播磨守の墓です。
清田氏は豊後国(現在の大分県)大友氏の家臣で、原倉の地の代官として派遣され土着しました。

  • 原倉清田氏板碑群


西南戦争遺跡(せいなんせんそういせき)

指定区分:国指定史跡(平成25年3月27日指定)

所在地:玉東町原倉他

玉東町は、明治10(1877)年西南戦争で激戦地となりました。
町一円には、戦場となった場所や官軍・薩軍の陣地跡等が多く残っており、
その内7カ所が、熊本市北区植木町の田原坂と併せて国指定史跡となっています。
国指定史跡以外にも多くの西南戦争遺跡が残っています。

  • 半高山・吉次峠古戦場


半高山・吉次峠古戦場(玉東町原倉2334-57外)

明治10年3月から4月にかけて主戦場となった場所です。


  • 正念寺山門

正念寺山門(官軍病院跡)

  • 宇蘇浦官軍墓地

宇蘇浦官軍墓地

  • 横平山戦跡



 

 

玉東町の神社・仏閣

 

山北八幡宮(やまきたはちまんぐう)

山北地区の氏神として現在も信仰されています。11月19日の秋の例大祭では神幸行列や相撲、馬追い、神楽等が奉納され、五穀豊穣を感謝する神事がとり行われます。2月19日に行われる春の例大祭では山北小学校の児童が宮相撲を奉納し、たくさんの観客でにぎわいます。平成21年に鎮座1300年の式年祭が行われました。

春祭2月19日 秋祭11月19日

山北八幡宮


西安寺白山宮(さいあんじはくざんぐう)

鎌倉時代に勧請されたといわれています。明治40年2月に旧山北村の村社に昇格。昭和54年に創建750年の祭典が行われ、年紀祭では御神体を御輿に移し神殿の周囲を3度廻る神事が行われました。境内には、鎌倉時代、山北相良氏によって建立された西安寺の跡と相良氏の五輪塔(西安寺五輪塔群・県指定文化財)や多くの板碑があります。

春祭1月9日 秋祭11月9日

西安寺白山宮


稲佐熊野座神社(いなさくまのざじんじゃ)

  神社には、平安時代の作と思われる木造女神坐像が安置されている。

例祭 11月19日

稲佐熊野座神社


木葉宇都宮神社(このはうつのみやじんじゃ)

養老7年(723年)に藤原氏の氏神である大和国春日神社の祭神を勧請して創建されたと言い伝えられています。のちに、下野国(現在の栃木県)から下向した宇都宮氏が氏神として崇めたため、その名称がつきました。
鳥居横の楠は勧請の際に植えられたもので、町指定天然記念物に指定されています。

  • 木葉宇都宮神社



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熊本県玉東町

〒869-0303  熊本県玉名郡玉東町木葉759
電話番号:0968-85-31110968-85-3111   Fax:0968-85-3116  
開庁時間:午前8時30分~午後5時15分 (土日・祝日を除く)
法人番号9000020433641

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